古都ウィーンではウィーンの素晴らしさを伝えようとしましたがオーストリアにはさらに美しいところが数限りなくあります。
そんな見所をほんのちょっとお見せしよかと思います。各地の情報が皆様に少しでも伝えられれば・・・・。

オーストリアの街角              
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モーツァルト・ゲボーツハウス(生家)

salzburg1.jpgサルツブルクのゲトライデガッセ(Getreidegasse 9)1747 年から 1773 年まで住んでいました。今は彼の生まれた家が1880 年 6 月 15 日に、国際モーツァルト財団がモーツァルトの生家 (Getreidegasse 9 番地) に初めて博物館を設立し、沢山の観光客が訪れています。モーツァルト家に関する資料や写真と W.A. モーツァルトの使った楽器が展示されています特に有名な展示品は、モーツァルトが使用していた子供用バイオリン、コンサート用バイオリン、ピアノ、モーツァルト家の肖像画と書簡です。モーツァルトの生家の 1 階には、国際モーツァルト財団によって「モーツァルト」という特別展示が 1981 年から年ごとに違ったテーマで行われています。生家の 2 階は「劇場のモーツァルト作品」がテーマになっています。多数のジオラマ (ミニチュア版) では、モーツァルト・オペラの受容史が表現されています。18 世紀後半から 20 世紀までの舞台模型では、作品の多様な解釈形態が示されています。
Getreidegasse 9
電話++43 / (0)662 / 84 43 13
fax ++43 / (0)662 / 84 06 93
archiv@mozarteum.at

ウィーンに住んでいたときの家
◆モーツァルト・ハウス Mozart Haus
1784~1787年までを過ごした、ウィーンに現存する唯一のモーツァルトの住居。ここでオペラ「フィガロの結婚」を作曲したことからフィガロハウスと呼ばれてきたが、生誕250周年に向けて大改装を行い、モーツァルト・ハウスとして生まれ変わる。2006年1月27日に再オープン。


オーベルンドルフ

DSCN0246.JPGサルツブルクからローカル電車に乗りドイツとの国境を接する村"オーベルンドルフ"という小さな村があります。車だと北に向けて約20分位の距離です。人口はナント5600人あまり。ここは「きよしこの夜」の音楽発生に地として有名で毎年クリスマスの時期には世界中の人々が集まり人口以上の観光客が押し寄せ、小さな村がパンク状態になるそうです。もちろん日本人観光客も大挙して押しかけ「きよしこの夜」を堪能して帰ります。「きよしこの夜」が生まれたのは、1818年のクリスマスイブだった。教会のオルガンが壊れてしまい、村(当時)の聖ニコラス教会の助任司祭ヨーゼフ・モーアが、自作の詩を近隣の村の小学校教師で教会のオルガン奏者でもあったフランツ・グルーバーに手渡して、ギター伴奏の二重唱曲を依頼、夜のミサで2人が初演したのがはじまりです。サルツァッハ川の氾濫で、当時の教会は有りませんが「きよしこの夜」の音楽を記念して小さなチャペルが建っています。今でもクリスマスには世界中の人が集まって歌われる「きよしこの夜」を聞くことは最高でしょうね。なぜこの時期にクリスマスの話題ですって?今からオーベルンドルフへの計画をされては如何ですか?今年のクリスマスは"オーベルンドルフ"で過ごすというのは如何でしょうか。


Das Landeszeughaus in Grazグラーツの武器庫

DSCN9690.JPGラーツには世界最大の武器庫があります。世界最大といってもミサイルや核があるわけではなく、中世からの武器が所狭しと3万2000点以上あります。
この武器庫はオスマントルコの襲撃の備えて、1643年から1645年にかけてアントニオ・ソラールによって建てられました。16・17世紀の武器が充実しており今でも使用可能なものばかり、(すべて本物です)固定されていますが直接触れる(触ってはイケマセン?)ものばかりで鉄器の冷たさには畏怖を覚えます。
ここは博物館ではないので2階~5階にあがるにつけ各階に小銃、短銃、大砲、槍、サーベル、短剣、鎧(装甲)、兜、盾、鎖帷子などが所狭しといっぱい。展示用ではなく単に置かれています。そうなんです、倉庫なんです。よく見ると剣で討たれたのか凹んだ鎧・兜、日本刀ほどの鋭利ではありませんが、この重たい剣で打ち込まれたら即死でしょうね。鎧・兜を着用すると約30キロ以上、剣・盾も10キロ以上、昔の人はこんなにしてまで戦いに挑んだんですね。

開館時間:火曜~日曜 10:00~18:00, 木曜 10:00~20:00
     Harrengasse 16
【URL】 グラーツの武器庫ホームページ



Shanigartenシャニガルテン

DSC_7862.JPG私がウイーンで初めて勤めたレストランはドナウの近く、4月の寒い時期にも関わらず賄い時にはシェフは必ずガーデンでの食事を誘ってくれた。日本人からすればちょっと寒いが"どうだ!少し寒いが気持ちいいだろう"といって時間たっぷり過ごすのが日課になっていた。休日にまだ寒い4月の市内に出ると少しでも陽が出ていればシャニガルテンと呼ばれるお店の前に植木鉢などで囲ってテーブル・イスが並んでおり、コートを着て外でお茶を飲んでいる客がいる。夏場と違いシャニガルテンは少なく、あっても一部の人ぐらいだが、それにしても太陽を恋しがるウイーン人は多いらしい。
このシャニガルテン、一区の中心地に限っていえば、飲食店は約800店舗、そのうち500店舗位がこのシャニガルテンを出している。夏は観光客も加えてかなりの人がシャニガルテンでお茶を飲んだり食事をしたり、はたまた恋人同士が恋を語ったりとテーブルの上にはいろんな物語が展開しています。あまりにも多いシャニガルテンだが夏場には観光客が加わり更に邪魔になるくらいの混雑を呈する。でも、これもウィーンの風物詩としてなくてはならない光景。シャニガルテンに座ってあなたも人間ウォッチングをしてみませんか。


真夏のウィーン市内よりもドナウ川遊覧

WIEN173.jpgヨーロッパアルプスの東端に位置するといってもやっぱり夏は相当に暑いですね。サマータイムでは1時間の差があっても夏は夏です。そんな暑い真夏になると世界中から観光客が押し寄せ、逆に地元民は夏休みを取ってバカンスを楽しむため休業するところも多いですね。でも、ウィーン市内は観光客の味方、皆さんのお出でをお待ちしています。こんな暑い時期に「フィアカー」に乗って市内観光は厳しいですね。そんな時はドナウ川遊覧がお奨めです。
コースは大きく分けて二つ、ウィーン市内遊覧船とドナウ川そのものを味合うコースです。ウィーン市内遊覧船は、ドナウ運河-本流-ドナウ運河と、約2時間半の周遊コースです。旧市街地脇スエーデンプラッツ(広場)のドナウ運河船着き場から発着。マリア岸辺教会を左に見て、オットーワーグナー水門監視所(右)、フンデルトヴァッサーデザインの『ゴミの焼却場』(左)を経て、本流直前でオットーワーグナー水門、ウィーンの森(左)を間近に眺望、ドナウ川本流を下り、ミレニウムタワー(右)、ドナウ島(左)、船上学校(左)、ドナウタワー(左)、国連シティ(左)、戴冠記念教会(右)、仏舎利塔(右)、ドナウ川のダム、ドナウ川の貨物港(右)から再び運河へ戻り北上、火力発電所(左)、ガソメーター(左)、プラターの森(右)、フンデルトヴァッサーデザインの建造物(左)、ウラニア天文台(左)を通過すると再びスエーデン広場(左)へ帰着。これだけでもウィーン全部が堪能できそうです。
昔、ドナウ川を散歩しているとロシアの船がよく行き来していましたが、ハンガリーやルーマニア(黒海)までのそんな遠いコースでなく、バッハウ渓谷からウィーンまでのコースは如何でしょうか。日帰りは厳しいので余裕を持っての一泊や二泊を予定してください。日帰りでしたら途中下車せずそのままウィーンまで行かれますが、それではせっかくのドナウクルーズが堪能できません。ウィーン西駅からメルク駅へ、メルク修道院などを観光するだけでも時間がかかります。メルク船着場より乗船、途中いくつかの船着場がありますが全て降りていたら時間が無いのでまずはデュルンシュタインやクレムスでの下車がお奨めです。ワイン好きにはこれからたわわに実るブドウ畑が見ものです。もちろん美味しいホイリゲも沢山ありますのでホイリゲ巡りも楽しいですね、ホイリゲの裏手は自家のブドウ畑が広がっていますのでお願いすればブドウ畑の見学も可能かも知れません。まずは一味違う観光旅行は如何でしょうか。