Das Landeszeughaus in Grazグラーツの武器庫
グラーツには世界最大の武器庫があります。世界最大といってもミサイルや核があるわけではなく、中世からの武器が所狭しと3万2000点以上あります。
この武器庫はオスマントルコの襲撃の備えて、1643年から1645年にかけてアントニオ・ソラールによって建てられました。16・17世紀の武器が充実しており今でも使用可能なものばかり、(すべて本物です)固定されていますが直接触れる(触ってはイケマセン?)ものばかりで鉄器の冷たさには畏怖を覚えます。
ここは博物館ではないので2階~5階にあがるにつけ各階に小銃、短銃、大砲、槍、サーベル、短剣、鎧(装甲)、兜、盾、鎖帷子などが所狭しといっぱい。展示用ではなく単に置かれています。そうなんです、倉庫なんです。よく見ると剣で討たれたのか凹んだ鎧・兜、日本刀ほどの鋭利ではありませんが、この重たい剣で打ち込まれたら即死でしょうね。鎧・兜を着用すると約30キロ以上、剣・盾も10キロ以上、昔の人はこんなにしてまで戦いに挑んだんですね。
開館時間:火曜~日曜 10:00~18:00, 木曜 10:00~20:00
Harrengasse 16
【URL】 グラーツの武器庫ホームページ
Shanigartenシャニガルテン
私がウイーンで初めて勤めたレストランはドナウの近く、4月の寒い時期にも関わらず賄い時にはシェフは必ずガーデンでの食事を誘ってくれた。日本人からすればちょっと寒いが"どうだ!少し寒いが気持ちいいだろう"といって時間たっぷり過ごすのが日課になっていた。休日にまだ寒い4月の市内に出ると少しでも陽が出ていればシャニガルテンと呼ばれるお店の前に植木鉢などで囲ってテーブル・イスが並んでおり、コートを着て外でお茶を飲んでいる客がいる。夏場と違いシャニガルテンは少なく、あっても一部の人ぐらいだが、それにしても太陽を恋しがるウイーン人は多いらしい。
このシャニガルテン、一区の中心地に限っていえば、飲食店は約800店舗、そのうち500店舗位がこのシャニガルテンを出している。夏は観光客も加えてかなりの人がシャニガルテンでお茶を飲んだり食事をしたり、はたまた恋人同士が恋を語ったりとテーブルの上にはいろんな物語が展開しています。あまりにも多いシャニガルテンだが夏場には観光客が加わり更に邪魔になるくらいの混雑を呈する。でも、これもウィーンの風物詩としてなくてはならない光景。シャニガルテンに座ってあなたも人間ウォッチングをしてみませんか。
真夏のウィーン市内よりもドナウ川遊覧
ヨーロッパアルプスの東端に位置するといってもやっぱり夏は相当に暑いですね。サマータイムでは1時間の差があっても夏は夏です。そんな暑い真夏になると世界中から観光客が押し寄せ、逆に地元民は夏休みを取ってバカンスを楽しむため休業するところも多いですね。でも、ウィーン市内は観光客の味方、皆さんのお出でをお待ちしています。こんな暑い時期に「フィアカー」に乗って市内観光は厳しいですね。そんな時はドナウ川遊覧がお奨めです。
コースは大きく分けて二つ、ウィーン市内遊覧船とドナウ川そのものを味合うコースです。ウィーン市内遊覧船は、ドナウ運河-本流-ドナウ運河と、約2時間半の周遊コースです。旧市街地脇スエーデンプラッツ(広場)のドナウ運河船着き場から発着。マリア岸辺教会を左に見て、オットーワーグナー水門監視所(右)、フンデルトヴァッサーデザインの『ゴミの焼却場』(左)を経て、本流直前でオットーワーグナー水門、ウィーンの森(左)を間近に眺望、ドナウ川本流を下り、ミレニウムタワー(右)、ドナウ島(左)、船上学校(左)、ドナウタワー(左)、国連シティ(左)、戴冠記念教会(右)、仏舎利塔(右)、ドナウ川のダム、ドナウ川の貨物港(右)から再び運河へ戻り北上、火力発電所(左)、ガソメーター(左)、プラターの森(右)、フンデルトヴァッサーデザインの建造物(左)、ウラニア天文台(左)を通過すると再びスエーデン広場(左)へ帰着。これだけでもウィーン全部が堪能できそうです。
昔、ドナウ川を散歩しているとロシアの船がよく行き来していましたが、ハンガリーやルーマニア(黒海)までのそんな遠いコースでなく、バッハウ渓谷からウィーンまでのコースは如何でしょうか。日帰りは厳しいので余裕を持っての一泊や二泊を予定してください。日帰りでしたら途中下車せずそのままウィーンまで行かれますが、それではせっかくのドナウクルーズが堪能できません。ウィーン西駅からメルク駅へ、メルク修道院などを観光するだけでも時間がかかります。メルク船着場より乗船、途中いくつかの船着場がありますが全て降りていたら時間が無いのでまずはデュルンシュタインやクレムスでの下車がお奨めです。ワイン好きにはこれからたわわに実るブドウ畑が見ものです。もちろん美味しいホイリゲも沢山ありますのでホイリゲ巡りも楽しいですね、ホイリゲの裏手は自家のブドウ畑が広がっていますのでお願いすればブドウ畑の見学も可能かも知れません。まずは一味違う観光旅行は如何でしょうか。
|